2017年4月10日月曜日

[平成28年度秋] 午後 問7 解説

[問題文・解答]


平成28年度10月に実施された応用情報技術者試験の午後試験の問題・解答はIPA公式ページからダウンロード出来ます。(以下リンク)

[問題概要]


この問題は選択問題です。
出題分野は組込みシステム開発で、題材は腕時計型脈拍計の設計です。


[設問1]

P.34 (4)に「点滅の周波数は50Hzとし、点灯時間と消灯時間の比は6:4とする」とあります。点滅の周波数が50Hzなので、1回の点滅(点灯と消灯)の時間は1÷50×1000=20(ミリ秒)となります。
従って、点灯時間と消灯時間の比が6:4なので、点灯時間:消灯時間=12:8となります。
[答] 点灯時間設定コマンド:12  消灯時間設定コマンド:8

[設問2]

(1)

a) P.34 (7)①の輝度補正においてzが適正反映でなかった場合は、適切な輝度を計算し、輝度設定コマンドを用いて輝度を補正するとあることから、ここでは輝度設定コマンドを送信します。
b) P.34 (7)①②に記載されているように最後は計測終了コマンドを送信してその回の計測を終了します。
[答] a) 輝度設定コマンドを送信 b) 計測終了コマンドを送信

(2)

xは外乱光と皮膚からの反射光の重畳、yは外乱光のみなのでxからyを減じた値が求めている反射光の測定値となります。
[答] イ

(3)

設問にLED点滅による計測以外の処理に掛かる時間は無視できると記載されているため、ここでは点滅の回数にのみ注目すればOKです。
最短の場合は、輝度補正で1回、脈拍数計測で300回の点滅があるため、
(1 + 300) × 0.02(秒)= 6.02 → 約6秒
最長の場合は、輝度補正で499回、脈拍数計測で300回の点滅があるため、
(499 + 300) × 0.02(秒)= 15.98 → 約16秒
[答] 最短所要時間:6  最長所要時間:16

[設問3]

輝度補正が完了する前のzは、適正範囲から外れているため、正確な脈拍数算出が行えない可能性が高いため、脈拍数解析には使用すべきではありません。
[答] 輝度補正終了前までのzは適正範囲を外れており、脈拍数算出には不適切だから

上記の解説は問題と解答を元に自分なりの考え方を記述しており、間違っている部分もあるかと思いますので、ご了承願います。また、誤りについては正しい考え方をご指摘・ご教授頂けると助かります。

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